FreeBSD最小インストール

4.1.1-RELEASE編

なぜFreeBSDか

インストールの準備

プログラムの準備

インストール

起動

終了

基本コマンド

エディタ vi の使い方

初期設定

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なぜFreeBSDか

UNIXのうんちくは省略しますが、無料で入手可能なUNIXごとの特徴を書きます。


NetBSD

サポートするプラットホームが多い。

バージョンアップ頻度が低く、気になるバグがあった場合初心者には辛い。


Linux

使用者が多い。

どれを選べばよいのか解らない。(RedHat,Slackware,Debian,Mk,Turbo,Plamo,etc・・・)


FreeBSD

PC-98x1サポート。上記二つの欠点を克服しているのがFreeBSDでは無いでしょうか。

安定性や信頼度が高く、多くのプロバイダやサーバーで使用されています。


自分にあった物、周りに使用している人が居る物を選べば問題ないです。

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インストールの準備

初めにインストールガイドを用意する

TheFreeBSD Projectの 関連サーバー でDOS/V機なら ここ、 PC98x1機なら ここ からFTPサーバーを選び、FTPクライアントソフトで接続する。
(ユーザー名:anonymouse,パスワード:E-mailアドレス)

接続出来たら、DOS/V機の人は releases→ i386で欲しいバージョンのフォルダを開くと、Install.txt(English)にインストール方が書いてあります。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD/releases/i386/バージョン/INSTALL.TXT)

PC98x1機の人は、distsフォルダの中の欲しいバージョンのフォルダを開き、98REDMEフォルダの中にある、Install.98がインストールガイド(日本語)です。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD-PC98/dists/バージョン/98readme/Instal98.txt)

これにインストール方法がすべて書いてあります。

書店で売っているインストールの解説本はInstall.98に絵を挿入しただけの物が多いです。コマンドやFreeBSDで使えるソフトの解説をしている本を購入したほうが良いです。

FreeBSDのインストール、設定はFreeBSDハンドブックで丁寧に説明されています。

バージョン コメント
3.x .x の大きい方が安定性、信頼性が高いです。
4.x 前の数字が大きい物程、新しい技術、ハードに対応しています。
Current 開発中の最新バージョン。ソースで配布。
Snapshot リリース前のテストバージョン。
Release 公開バージョン。
Stable 開発中のバクフィクスバージョン。ソースで配布。
表1,FreeBSDバージョン情報

使用するバージョンは、サーバー用途なら3.x系。普段使用するなら、4.x系が良いのでは無いでしょうか。

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プログラムを用意する。

DOS/V機でCD-Rを持っている人は、i386フォルダの下にあるISO-IMAGESフォルダの中に各バージョンのCDイメージファイルがあります。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD/releases/i386/ISO-IMAGES/)

約650MBあるので、ダウンロードには時間が掛かりますが、PCがCDブートに対応していれば、CDでの起動が可能です。

URL ftp://****/4.1.1-install.iso
コメント -
Referer -
レジューム Yes
ローカルファイル F:\4.1.1-install.iso
ファイルの日付 09/26/00 10:45:00
ファイルのサイズ 672761856
ダウンロード済み 672761856
総時間 01:41:56
平均速度 107.42 KB/S
作成時間 11/06/00 18:43:29
完了時間 11/06/00 20:26:16
表2,ダウンロード時間

イメージの内容は、release/i386/バージョン/以下のファイル全てです。

FreeBSDを少し触ってみたいだけの人は、インストールに必要なファイルだけダウンロードする事をお勧めします。

・起動ディスク

CDを作成しCDブートに対応している人は、起動ディスクを作成しなくても良いです。

起動ディスクは、日本語の物があります。(BootAsiaやI18Nなど)4.1.1をインストール時まだ開発中だったので、FreeBSD標準の起動ディスク(英語)での過程を書きます。

DOS/V機の人は、Toolsフォルダの中にあるfdimg.exeをダウンロードして下さい。このプログラムで、起動ディスクのイメージファイルををフロッピーディスクに書き込めます。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD/tools/fdimage.exe)
起動ディスクのイメージファイルは、floppiesフォルダの中にあります。kern.flpとmfsroot.ftpの二つをダウンロードして下さい。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD/releases/i386/バージョン/floppies/)

DOS環境で、
C:\>fdimage kern.ftp a:
C:\>fdimage mfsroot.flp a:
と打つとそれぞれ起動ディスクが作成できます。

PC-98x1機の人は、Tools98→DosToolsフォルダにあるrawrite.exeと、
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD-PC98/dists/バージョン/tools98/dostools/)
Floppy98フォルダの中のkern.ftp、mfsroot.flpの二つをダウンロードしてください。
(ftp://サーバー/pub/FreeBSD-PC98/dists/バージョン/floppy98/)

・本体

FreeBSDをインストールするのに最低限必要なのは、binフォルダの中のファイルです。98x1機の人は、更に98binフォルダの中にあるファイルを全部ダウンロードしてください。

FreeBSDをカスタマイズする人は、srcフォルダの中にあるファイルも必要になります。srcフォルダの中のssys.*と*.inf、98x1機の人は、更に98srcフォルダ内のssys.*と*.infをダウンロードして下さい。 binとsrc の一部で約40MBです。

起動ディスクを作成すれば、FreeBSDを配布しているFTPサーバーから直接インストールする事も出来ますが、初心者の方は再インストールを繰り返すと思うのでファイルをダウンロードした方が良いです。

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インストールする。

DOS/V機だと、Toolsフォルダの中にあるFIPS.EXEを使用すると、Windows系をインストールしてあるパーティションを小さくし、FreeBSDのパーティションを作成することが出来ます。危険を伴うので、自己責任で使用してください。この様なツールは市販品もあります。

ATAPI接続のCD-ROM Driveは認識されない事があります。認識されなかった時は、HDDにFreeBSDフォルダを作成し、その中にファイルをコピーしてからインストールして下さい。ディレクトリー名は変えないで下さい。

FreeBSD+---+---bin
           |
           +---src

パーティションが用意できたら、kern.flp を書き込んだフロッピーで起動します。
Please insert MFS root floppy and press enter:
と表示されたら、mfsroot.flp を書き込んだフロッピーに入れ替えEnterキーを押すと、起動出来ます。

Kernel Configuration Menu

Skip kernel configuration and continu with installation
Start kernel configuration in full-screen visual mode
Start kernel configuration in CLI mode

しばらく待っていると、上記のような画面が表示されます。ここでデバイス情報の編集が出来ますが、初めのうちは一番上のSkip〜を選択した状態でEnterキーを押してください。

/stand/sysinstall Main Menu
Wlcome to the FreeBSD ・・・

Usage
Standard
Express
Custom
Configure
Doc
Keymap
Options
Fixit
Upgrade
Load Config
Index

と表示されたらKeymapを選択してください。

System Console Keymap
The default system・・・

と表示されます。使用するキーボードを設定してください。私の環境では表示がおかしくなっていました。矢印キーを押すと表示されます。普通は、Japanese 106でしょうか。

キーボードの設定が出来たら、次にOptionsを選択してください。 ここでエディタをeeからviに変更します。eeを使用したい人は変更する必要はありません。viを使用する人は、Editorの所を /user/bin/ee から /user/bin/vi に変更して下さい。eeは初心者に解りやすいですが、viを使用することをお勧めします。

メインメニューに戻り、Standardを選択してください。Standard以外でもインストールできますが、お勧めしません。

実際にインストールを始める前なら、Ctrl+Alt+Delキーを同時に押すと全て無かった事にして再起動します。

Diskname: ad0 FDISK Partition Editor
Disk Geometry: ・・・

と表示されます。ここで、HDDのパーティションを設定します。 FreeBSDをインストールしたいパーティションを選択し、 一度削除してから作成して下さい。

Install Boot Manager for drive ad0?
FreeBSD comes with a boot selector・・・

Windows9x系とデュアルブートしたい場合は、 BootMgrにチェックを入れてください。 起動時にOSを選択できるようになります。

FrfeeBSD Disklabel Editor
Disk: ad0 Partition najme: ad0s2

この画面で、FreeBSDで使用するHDD領域をさらに区切ります。 普通は/,/var,/user,swapといくつかに区切り、Aキーを押すと自動で割り当てられます。初心者の方は、/(ルート)とswapの二つで区切る方法をお勧めします。

まずは、メモリの容量の倍のサイズをswap(swap partition)領域として作成し、残りの領域を全て/(ルート)(file system)として作成してください。

Choose Distributions
As a conveniene, ...

<<< X Exit
All
Reset
4 Developer
5 X-Developer
6 Kern-Developer
7 X-Kern-Developer
8 User
9 X-User
A Minimal
> > B Custom

ここで、インストールするファイルを選択できます。 binフォルダしかダウンロードしなかった人は、Minimalを選択してください。 srcのsys.*もダウンロードした人は、Customでbinにチェック。srcを選択しsysにチェックを入れて下さい。

OKを押すと、

Choose Installation Media
FreeBSD can be installed from...

と表示されます。インストール元のメディアを選択してください。

portsコレクションをインストールするか聞かれるのでYESを選択してください。

インストールをするか聞かれるので、YESを選択してください。

インストールが開始されます。

Message
Congratulations!・・・
と出たらインストール完了です。OKを押してください。

続いて設定が続きます。タイムゾーンの設定以外は全てNoで良いです。

User Confirmatiion Reguested

Would you like to configure any Ethernet or SLIP/PPP network devices? → NO
イーサネット、SLIP/PPPの設定をしますか?
Will this machine be a leaf node (e.g. will not forward pachkts)between interfaces)? → NO
このマシンをゲートウェイとして設定しますか?
Do you want to grant only normal users FTP access to this host (e.g. no anonymous FTP connections)? → NO
匿名FTP接続を許可しますか?
Do you want to configure this machine as an NFS server? → NO
NFSサーバーとして設定しますか?
Do you want to configure this machine as an NFS client? → NO
NFSクライアントとして設定しますか?
Would you like to customize your system console settings? → NO
コンソールの機能をカスタマイズしますか?
Would you like to set this machine's time zone now? → YES
タイムゾーンの設定を今行いますか?
Is this machine's CMOS clock set to UTC? If it is set to local time, or you don't know, please choose No here! → NO
CMOSクロックをUTCに合わせた状態で使用しますか?
Time Zone Selector
Select a region
で自分の国を選択して下さい。日本の場合、5のAsiaを選び、19のJapanですね。
Confirmation Does the abbreviation "JST" look reasonable? →YES JSTと呼びます。
Would you like to enable Linux binary compatibirity?
Linuxをエミュレートしますか?
Doesthis system have a non-USB mouse attached to it?
USB以外のマウスが接続されていますか?
The FreeBSD package collection is a collectio of tousands of ready-to-run applications,from text editors to games to WEB servers and more. Would you like to browse the collection now?
Packageコレクションを今ご覧になりますか?
Would you like to add any initial user accounts to the system? Adding at least one account for yourself at this stage is suggested since working as the "root" user is dangerous (it is easy to do things which adversely affect the entire system).
最初のユーザーアカウントを追加しますか?
Changing local password for root.
root(ルート)のパスワードを変更します。
New password:
Retype new password:
root(ルート)がログインするためのパスワードを入力してください。
Visit the general configuration menu foer a chance to set any last options?
総合設定メニューに移動しますか?
YESを選ぶと、インストール後の設定を一覧で見れます。

これでメインメニューに戻ります。Exit Installを選択し、フロッピーとCD-ROMを取り出して再起動します。

ブートマネージャーで起動するOSを選択出来るので、FreeBSDを選択してください。

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起動

PCを起動すると、

 FreeBSD (myname,my domain) (ttyv0)

 login:
この状態で止まります。ユーザー名(root)を入力してEnter、パスワードを入力してEnterを押して下さい。
 FreeBSD (myname,my domain) (ttyv0)

 login:root
 password:

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

 myname#
この状態で止まります。FreeBSDのコンソール画面です。

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終了

初めに覚える事は終了の仕方でしょうか。

PC電源を切るには、rootでログインして電源を切れる状態にするコマンドshutdownを実行します。

 FreeBSD (myname,my domain) (ttyv0)

 login:root
 password:

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

 myname# shutdown -h now

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

 The operating system has halted.
 Please press any key to reboot.
この状態になったら、電源を切る事が出来ます。

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基本コマンド

コマンド
説明
ls
ファイルの一覧を表示
cd
フォルダの移動
cp
ファイルのコピー (cp file1 file2)
rm
ファイルの削除
mkdir
フォルダの作成
rmdir
フォルダの削除
pwd
カレントフォルダの表示(今居る場所)
表2,基本コマンド

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viの使い方

FreeBSDの設定はテキストエディタで直接編集します。viのコマンドも覚えないとどうしようもありません。

viには文字を打つためのテキストモードとカーソルの移動などをするためのコマンドモードがあり、今どっちなのか迷った時はEscキーを数回押すとコマンドモードになります。

vi filename

で、対象ファイルを作成、編集できます。

コマンド
説明
Esc
コマンドモードに戻る
i
テキスト追加モード
x
一文字削除
u
やり直し
:q!
セーブしないで終了
ZZ
セーブして終了

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初期設定




作成中



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FreeBSDの詳しい情報はThe FreeBSD Project (Japan)で入手出来ます。

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